プロジェクト紹介/現場レポート

  • 基礎教育
  • 2018年06月 ~2018年12月
  • 技術協力プロジェクト(補強)
【ニカラグア】
みんなにわかりやすい中等数学プロジェクト

ニカラグアでは、中等教育の純就学率が近年向上しており、2010年には前期中等で41.9%、後期中等で23.8%(UNESCO 2016)であったものが、2013年には、前期中等で89.4%、後期中等で48.5% (ニカラグア教育省2013)を記録している。しかし、ニカラグア国立自治大学(UNAN)の入学試験における数学の合格基準到達率は僅か8.66%(2014)となっており、中等教育における数学の成績不振が大きな課題となっていた。

これに対しJICAは、中等教育課程数学科(7−11学年)において、改訂されたカリキュラムに則った教育活動が実施されることを念頭に、当該プロジェクトにおいてその教育活動が適切に導入されるよう2017年から協力を続けている。

具体的には、これまで、初等教育算数指導力向上プロジェクト(PROMECEM)」(2006-2011)及び「初等教育算数指導力向上プロジェクト2(PROMECEM2)」(2012-2015)を通じて、初等1〜6年生の算数教科書・指導書、教員養成課程の算数科指導法講座教材の開発等を行ってきたが、今般、中等教育においても、中等5学年分の数学科教科書・教師用指導書・生徒用学習帳の開発と、同教材の適切な活用を目的とした教師教育の強化に取り組むことになった。

なお、本プロジェクトは、エルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラの数学プロジェクトとともに「中米広域算数・数学教育協力」の一部を構成しており、(1)各種学び合いの場を通して、中米地域内外の数学教育の質の向上に資すること、また(2)JICAの数学教育分野の対外発信能力を強化することを目的としている。

本案件はJICAが発注者となり、株式会社コーエイリサーチ&コンサルティングが受注した技術協力プロジェクトに、2018年度6月から、当社の教育分野のコンサルタントが参画し、成果発現に寄与した。

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