本プロジェクトは、ニジェール国政府が推進する「教育開発10ヵ年計画（PDDE）2003～2012」を支援するために実施された「住民参画型学校運営改善計画(みんなの学校)プロジェクト」フェーズⅠ、フェーズⅡの後に、退学率や留年率、教育の質など、残された課題を解決するため、JICAが2012年5月から2016年5月までの4年間取り組み、当社は統括者を専門家として派遣した。

　なお、先行案件であるフェーズⅠでは、学校運営における住民参画を効果的に促進する戦略のモデル化と2,800校への普及に取り組み、またフェーズⅡでは、活性化モデルの全国普及を支援し、モデルの自立発展性を高める取り組みを後押しした。そしてこれらを通じて強調されたのが、学校運営委員会（COGES）の機能と役割であったが、本プロジェクトを通じてCOGES活動の持続的な実施体制の強化と、学校運営リソースの効果的な管理・運営手法の確立、住民参加を活かした教育開発モデル：教育フォーラムアプローチ、質のミニマムパッケージ（学習の質の改善活動モデル）、補助金有効活用モデル、機能する中等学校の学校運営委員会モデル等の開発および普及に取り組み高い成果をもたらした。