近年、途上国における保健状況は、母子保健や主要感染症に関連したMDGs指標を達成する努力の中で相当な改善が見られたものの、地域間、大陸間格差も顕著である。一方新興感染症の蔓延は、国境を超えたグローバルヘルスへの脅威になっており、保健システム強化やUHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)などとともに、国際社会の共通課題となっている。当社はJICA人間開発部にインハウスコンサルタントを送り出し、国際保健に係る課題と潮流、また国際機関の動向等について情報の収集と分析を行い、さらに当該分野における過去・現在のJICA事業を参考に分析を行った。そしてこれらの分析に基づき、国際会議や学会発表用資料、他の国際機関等外部機関との協議用資料、外部向け広報資料、JICA内部関係者用の報告書等の書類作成支援に従事した。UHCや保健人材(保健システムの一部)などの分野については議論の変遷が著しいことから、国際会議のみならず、頻繁に開催される外部コンサルタント対象の研修、内外関係者による勉強会等の支援に数多く携わった。