プロジェクト紹介/現場レポート

  • 保健医療
  • 2023年04月 ~2024年05月
  • 案件化調査(中小企業支援型)(補強)
【ウガンダ】
高性能排泄物処理剤による院内感染症対策事業に関する案件化調査

ウガンダでは、腸チフス、肝炎、コレラなどの消化器系感染症が慢性的に流行しており、毎年平均1,850 件の症例と45 人の死亡報告に加え、国民の約10% がコレラへの感染に脆弱な環境にあることが指摘されています(ウガンダ政府発行の「国家統合包括コレラ予防対策計画 2017/18 -2020/21」)。

また、不衛生に起因する経済的損失は年間3,890 億ウガンダシリング(約15億円)にのぼり、コレラの集団発生が一年以上長引けば、さらに多額の追加的損失が出ると世界銀行が試算し、警鐘を鳴らしています。

同対策計画では、2021/22 年度までにコレラによる発生率と死亡率を50%減らすことを目標としている一方で、医療施設などでは、資金や資機材の不足もあり、これらの対策が徹底されておらず、罹患者の汚物の不適切な取り扱いが原因で、院内における二次感染のリスクが高いことが主要な課題の一つとなっています。

株式会社エクセルシアが開発した「感染症対策キット」は、院内感染の防止に役立つ製品で、それを活用することにより、感染源の適正処理が容易になり、医療施設においてより安全な方法による院内感染対策、ひいては、医療施設の効率的な運営管理の実現が期待できると考えます。

本調査事業を実施することにより、調査チームは、感染症対策キットの必要性を調査し、同国で課題となっている感染症リスクの低減と医療施設の効率的な運営管理の実現を念頭に、ビジネスモデルの策定と、同国における保健指標向上への貢献を目指す戦略作りに取り組みます。

弊社は、職員をコンサルタントとして調査チームに派遣し、提案製品の運用体制構築や開発効果の検証、そしてドナー連携に係る調査・分析を行っています。

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