開発途上国では医療保障制度が不十分で、特に貧困層が医療費の負担により困窮したり、医療サービスの利用を控えたりする問題があります。また、保健財政制度断が非効率であったり、医療保障の給付内容が住民のニーズや費用対効果を考慮していないといった問題もあります。

こうした状況を踏まえ、JICAは、すべての人々が必要なサービスを、経済的困難を被ることなく受けられるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ（UHC）達成に貢献することを目的として、2021年にJICAグローバル・アジェンダ（課題別事業指針）「保健医療」を設定し、優先課題の一つとして「医療保障制度の強化クラスター」を取り上げ、2024年に同クラスター戦略を策定しました。

本業務は、医療保障制度強化について、情報収集・分析、クラスター戦略の推進・モニタリング支援、外部・内部向け情報発信等を通じ、JICAの同分野における課題対応能力を強化することを目指します。